おかあさんといっしょ・体操のおねえさん考
おかあさんといっしょには、4人のおにいさん・おねえさんがいます。
うたのおにいさん、うたのおねえさん、体操のおにいさん、そして・・・体操?ダンス?身体表現?のおねえさんです。
2015年現在の今は、パント!のおねえさん、上原りさおねえさんです。
そう、正式名称は、その「担当している身体表現のコーナー名+おねえさん」なのです。が、このブログでは、呼び名を統一させるため「体操のおねえさん」と記しています。
体操のおねえさんは歴史が浅いのですが、実はもう30年越えです
1959年『おかあさんといっしょ』は放送を開始しました。うたのおねえさん+体操のおにいさんの組み合わせで『うたのえほん』という番組が1961年にスタートし、1966年4月に統合しました。
番組が始まって13年目の1971年に「うたのおにいさん」登場。それから10年後に「体操のおねえさん」が初登場しています。
現在の4人体制になってからもう34年。歴史が一番浅いといっても、30年越えはしていましたw
2017.3.21 さらに訂正:文面を全面的に訂正しております。
歴代・体操のおねえさんとそのコーナーを簡単に
現在5代目のりさおねえさん。そう5人しかいないのです。
初代・馮智英おねえさんの『ハイ・ポーズ』
はじめて「おかあさんといっしょ」に体操のおねえさんが登場したのが、1981年。
担当されたのは、馮智英(ひょうちえ)おねえさん。『ハイ・ポーズ』というコーナーでした。これは14年も続いております。
私の小さい頃に、妹たちと一緒に観たかもしれない・・・?くらいの記憶がかすーかにあります。(←記憶がないと言っているようなもんですねw)
なんか暗い画面で、ヨガやら太極拳を基調としたもので、3才を対象とするには、ちょっと?(ハテナ)な身体表現コーナーですよねぇ。掛け声も「アチョー」とか言うし。
馮智英おねえさんは、現在のところ、歴代で一番長い体操のおねえさんです。
ちなみに私はチエと申しますが、息子は同じ名前つながりというだけで、馮智英おねえさんのことが大好きだとかw
2代目・松野ちかおねえさんの『トライ!トライ!トライ!』
松野ちかおねえさんの『トライ!トライ!トライ!』は、新体操を基調とした身体表現になっています。体操らしくなっています。
現在確認できる映像などを観るだけでは、これぞまさしく体操のおねえさん!という感じの方です。体操自体も、おねえさんの服装自体も。
ただこれは、リニューアル後の映像みたいです。私の大好きなWikipediaの情報によると(*´ェ`*)、リニューアル後にアップテンポな曲調に変わったと書いてありました。
松野ちかおねえさんに関しては、その前後で髪も切っているとか。
いやー、なんで5年間しかしていないんだろう?っと思います。
たぶん歴代で一番、よく声が通っています。キャラ的にもハツラツとしていて、コンサートのCD(DVDではない)では、どちらがうたのおねえさんかわかりません(笑)(注:当時は茂森あゆみおねえさん)
コーナーも、一番体操らしいし。(って、新体操だから、そうなんでしょうけどね。)体操らしすぎて、おにいさんの体操と被ったのかしら?
まぁいろんな邪推をしてみますけど、けんたろうおにいさん・あゆみおねえさんの卒業と同時なので、タイミング的な問題だったのかもしれませんが。
3代目・タリキヨコおねえさんの『デ・ポン!』
これ・・・。どうしてバリ舞踊なのか見当もつきません(笑)
絶対3才には難しいと思うのですが・・・。まぁ一応、バリ舞踊を基調としながらも、動物とか魚の動きを真似てダンスをしていますが。
キヨコおねえさんは、計6年在任されています。美人さんで、最初見たとき「つみきみほ」みたーいって思いました。(って誰かわかりませんよね;)
ご本人は、それまでバリ舞踊などの経験がなかったらしく、突然のお達しだったとのこと(笑) 今までの体操のおねえさんはそれなりに経験があったダンスだったみたいですが、キヨコおねえさん、とってもびっくりしたでしょうねぇ。
ちなみに声もよく通って、バレエで鍛え上げられたしなやかな動きをされています。
佐藤弘道おにいさんとのコンビはとても良かったです。当時は、リフトなどのアクロバティックなものが結構見られました。
もちろん、クリップなどでもとってもユーモアたっぷりで、清々しいおねえさんです。
4代目・いとうまゆおねえさんの『ズーズーダンス』と『ゴッチャ!』
もうね、まゆおねえさんは私の中では努力の人なんですよ~。
私が『おかあさんといっしょ』をリアルタイムで観るようになった2010年は、まゆおねえさん時代です。それから卒業までの2年弱、観続けました。
また『おかあさんといっしょ』にハマってから、DVDなどで就任当初の頃のまゆおねえさんも観てきました。
まず、声が通ってなかった。体操なのであんまり重要視されていなかったかもしれませんが、やはりコンサートなどでも、演技中や体操の掛け声など、あらゆる場面で声を発します。それが聞き取りにくかったのです。
就任当時から卒業までの間にかなりボイストレーニングなどをされていたのかなぁ?っというくらい、最後の方は、声が明瞭になっています。努力されたんだろうなぁっと。
あとはお化粧の変遷が、若さ特有の“もがき”を感じさせます。(上から目線で申し訳ありません;)
しょうこおねえさんも、たくみおねえさんも顔のタイプは違えど、目が大きくて可愛らしい雰囲気です。なので、まゆおねえさんとしては、テレビ映えの面もあったでしょうが、かなーりお化粧が濃い時期があります。もうね、若い頃の私を見ているみたい(笑) 若い頃ってそうなのよねぇ・・・。
卒業間際には、食いしん坊キャラも確立させ、またお化粧も落ち着き、もう今ではナチュラルメイクです。(何かの雑誌をチラ見しました。妊娠中だったからかもしれませんが。)
いやー、感情移入してしまいました。。。
あ、体操について触れていなかった(笑)
体操については才能がありすぎたのか、最初は3才にはついていけません!という『ズーズーダンス』でした。これ本当に難しいです。
たぶん苦情が多かったのでしょう、2年後には『ゴッチャ!』に変更されました。でもこれもまぁまぁ難しいw
まゆおねえさんってダンスが得意(プロ)なので、動作が大きいんです。だから他の人より目立つ。これってよしおにいさんと正反対だったんですよねぇ。ちなみに、この『ゴッチャ!』の掛け声も、初期は声が伸びていません。もひとつ余談ですが、波の表現があったのですが、これは東日本大震災後、津波を連想させるということで自粛されています。なんだかね。
いや、でも。
まゆおねえさんのかわいいクリップはたくさんありますよ。『やだやだツイスト』とか大好き。あ、あと『いつもいっしょに』とか。
▼『やだやだツイスト』収録DVD▼『いつもいっしょに』収録DVD
5代目・上原りさおねえさんの『パント!』
在任中の5代目。2012年に当時大学3年生で就任されています。
いやー、オーディションの選考の方、先見の明がありますよねぇ。立派な体操のおねえさんに成長されています。(←もう既に近所のおばさん目線w)
大好きなのですよ、あの快活な笑顔。パーーーーっと明るくなる笑顔。ホント、この前Twitterでも言ったんですけど、こっちまでつられて口がパカーーーーっと開く感じの、満面の笑み。
りさおねえさんに関しては、下の記事で詳しく語っています。よかったらどうぞ~。
関 連:おかあさんといっしょ・上原りさおねえさん(5代目体操のおねえさん)の魅力
担当コーナーは『パント!』です。その名で分かる通り、パントマイムです。
身体表現、という主旨を考えると、これが一番しっくりくるかなぁ。長く続けていって欲しいです。
簡単に振り返るつもりが長くなってしまいました。はははw
体操のおねえさんは重要な脇役ポジション
元々うたのおねえさんありきで始まった番組です。うたのおねえさんが主役です。でも、脇役として、もう一人の女性として、とっても重要な役割を果たしています。
司会者であるうたのおにいさん・おねえさんが進行をしている間、主に子どもたちのケアを担当するのは、体操組です。一番近くにいる大人ですから、子どもたちが進行を妨げないようサポートしています。
またクリップでも、歌をうたっている横で、そのクリップにかかせない役柄を演じ、表情豊かにクリップに厚みを出します。
体操のおねえさんは、ほとんどがうたのおねえさんより年上の方が多かったため、うたのおねえさんのお姉さんポジションにいました。なので、全体を見渡す、遠足でいうと、一番最後尾に子どもたちの様子を見ながらついてくる先生みたいな感じでした。
ですが、しょうこおねえさん時代のまゆおねえさん、たくみおねえさん時代のりさおねえさんは、うたのおねえさんより年下です。後輩キャラがさく裂しています。特にりさおねえさんは、本当にたくみおねえさんと同窓だそうで、先輩・後輩の間柄です。
番組的にはこだわっていない部分なのでしょうけど、こういった組み合わせも、ちょっとキャピキャピしてて楽しいですよねぇ(*´∇`*)
子ども番組の何を観ているんだ、と自分でも思いますが、こんな楽しみ方もありますよー(笑)
ということで、また長くなってしまいましたが、この辺で。
ではではー。
ディスカッション
コメント一覧
あと、1959年の放送開始当初は「うたのおねえさん」「体操のおにいさん」はいませんでしたよ
NHKに残されている資料によれば、1959年10月5日の第一回放送には、レギュラー枠にはジャズシンガーの旗照夫さんがお兄さんとして、ゲスト枠には女優の長岡輝子さんがお姉さんとして出演されていました。週一(毎週月曜)放送だった最初の1年間は、レギュラー枠は旗照夫さん、島田多江さん、宮崎恭子さんが交代で出演され、ゲスト枠には牟田悌三さん、三谷昇さん、中村メイコさんなどが出演されていました。
1960年10月から日曜を除いた週に6回の放送がスタートしました。月曜・火曜は初代人形劇ブーフーウーが放送され、キャラクター達の相手をするお姉さんとして女優の荻いく子さんが出演されていました。のちにお姉さんは里見京子さんに交代しますが、YoutubeにUPされているブーフーウーの最終回(1967年3月)において里見さんの出演を確認できます。水曜・木曜は「うたってあそんで」というミュージカルバラエティの番組が放送されており、ハタハタ坊やこと旗照夫さん、島田多江さんが引き続き担当となりました。金曜は工作番組「いいものつくろ」が放送されており、上田次郎さんや里見京子さんが出演されていました。土曜日には「なかよしおばさん」というしつけコーナーが放送され、女優の轟夕起子さん(「お姉さん」ではなく「おばさん」扱いだったらしい)が担当されていました。
今の歌のコーナーの元となった「うたのえほん」がスタートし、うたのおねえさんと体操のおにいさんが登場したのは1961年4月のことです。1976年3月までは、「うたのえほん」+「曜日ごとのコーナー」という編成が採られていました。
また、私も勘違いをしていたのですが、1999年3月までは落語家の古今亭志ん輔さんがおかあさんといっしょにレギュラー出演をされていたので、完全に4人体制になったのは1999年4月からでした。申し訳ございませんでした。
yyさん。
たくさんご教示いただきまして、ありがとうございます。すごく勉強になります!
まったく「おかあさんといっしょ」の歴史には疎くて、適当なことを書いてしまってましたね、反省です。
また古今亭志ん輔師匠のことは存じておりましたが、お兄さんとして位置付けていませんでした。
今後勉強して、ちょっとずつでも応えていけるような記事にしていきますので、どうぞよろしくお願いします。
古今亭志ん輔師匠は、「お兄さん」ではなく「おじさん」だったようです
あと、初代の智英おねえさんは歌もお上手で、1989年のコンサートでは草原情歌を独唱で、1990年のコンサートでは赤鬼と青鬼のタンゴをおさむお兄さんとのデュエットで歌われています。
yyさん、コメントありがとうございます。
そう!先日、みんなのうたのCDを借りたら、智英おねえさん歌唱の『草原情歌』があって、びっくりしました。澄んだきれいな声でしたー。
智英おねえさんはもともとは歌のおねえさんのオーディションを受けたってインタビューであったので、お上手なのでは?と思っていましたが、yyさんがおっしゃる通り、とってもお上手で!
いやー、そのおさむおにいさんとのデュエットも聴いてみたいですねぇ。
yyさん、コメントありがとうございます。
そうですか、おにいさんじゃないならおじさんって、なんだかとっても乱暴な気がしますねぇ。。。気が引けますよね(笑)
「うたのおばさん」などの呼び方もあったくらいですから、まぁその流れなのかもしれませんが。
情報、ありがとうございました^^
4人体制になったのは1983年春からですよ
1981年春~1983年春の間はうたのおにいさんが2人いたので5人体制でした
遅い返事で申し訳ありません。ご指摘ありがとうございました!訂正させていただきました。